ステップ3では理想の家の条件について学んでいきましょう。
理想の家の条件は、それぞれのご家族が家に求める事・センス・趣味嗜好が異なりますから、各ご家族ごとに1つ1つ決めていく必要があります。
工務店で注文住宅を建てるのでしたら、完全自由設計の家や一部自由設計の家が建てられるはずです。
大手ハウスメーカーと違い、工務店は規定が厳しくない為、ある程度のわがままを言ってもその通りに作って下さいます。
地元の工務店は大手ハウスメーカーのようにテレビCMをしたり、人件費などの経費が莫大といったこともなく、価格帯も比較的お求めやすいです。
ですから、予算的にもある程度「あなたの思い描く理想の家」を現実にできる場合が多いのです。
今はわからなくても、工務店が提案してくれるだろう‥)
そんな甘い考えはお辞め下さい。
あなたが多少わがままに注文を出さなければ、良くある建材と既製品の設備ばかりを取り付けた個性のない家が建ってしまうでしょう。
地元の工務店も設計や取付け設備など、よくある既製品で納得頂けるのであれば、そのまま作る方が経験も豊富ですし手間でもありません。設計ミスや取付ミスも減らせるでしょう。
でもそれは、はたしてあなたが建てたかった夢のマイホームでしょうか?
家全体のデザインにしても、内装やキッチン・お風呂にしても、、
どれも見たことのある普通の家です。
何一つ個性などない家になるかもしれません。
と、何千万円も支払いをした自分に言い聞かせて暮らしていくのなら条件決めを行わなくても良いですが、
より理想の家に近い形にしたければ‥
どんな住宅性能があるのか
どんな設計(間取り)の取り方があるのか
どんな設備が入れられるのか
どんな外観の家があるのか
どんなエクステリアがあるのか
選べることはもの凄く多くあるのです。
マイホーム建築はご家族ごとに予算上限が御座いますから、アレもコレも標準仕様から変更だとはいかないものの、価格帯が同じか少し高価くらいであれば、より素敵なものの中から選びたくなるのではないでしょうか。
家は、見た目や性能のみならず、ご家族の「こうしたい!」という願望を叶えることもとても大事
その願望を生みだすには、マイホーム建築で出来る(選べる)ことの一覧を知り、沢山のサンプルを見る必要があります。
注文住宅のこだわり条件一覧
以下、注文住宅で家を建てるにあたり、あなたのご家庭が求める(事前に選んでおきたい)条件の一覧を書き出しておきました。
概ね注文住宅の工事を契約するまでに確定しなくてはならない事項ばかりです。
すべての条件に対して細かく取捨しなくても良く、ご家族間で話合って、「これは取り入れたいね」「実現したいね」という項目を、カタログの写真や当サイトの工務店スペック表を参考に探し出してみて下さい。
予算を決めて、工務店のアレコレをカタログ比較をしているうちに、
ご自身のお家に採用したい具体的な「こだわり条件」が段々と出てくるはずです。
こだわり条件とは、あなたの理想を叶えるために設定する大切な項目です。
カタログには実例集や間取り図も掲載されていますから、
この写真のようなキッチンにしたい
駐車場はこのページのように作りたい
お風呂はA社の●●が良い!
屋上でBBQを楽しみたい!
など、想像は膨らんでゆきます。
ご自身だけでなく、ご家族みんなでどんな家にしたいか、各工務店の無料カタログを一通り目を通し、話合ってみて下さい。
この時点では、その条件を取り入れた場合の料金は気にせずに、箇条書きでバンバン書き出してしまうのがよろしいです。
このご家族間で「理想の条件を決める」という話し合いは、一つ前のページ「工務店の選び方」でも書いた「相見積もり」を取る際に、必須な手順となります。相見積もりは全く同じ条件の家を競合会社で比較できることと、価格競争して頂いた上で最もコストパフォーマンスに優れる会社を見極めて選ぶことが出来るのでしたね。
是非「理想通りのマイホームをお得に契約したい」とお考えならば、ひと手間かけてあげて下さい。
ステップ②で住宅性能に関して説明をしましたので、まず住宅性能の条件から決めてしまいましょう。
住宅性能を決めよう
まずは、一つ前のページで学んだ住宅性能について決めましょう。
重要度はもちろんMAX値の★5になります。
外観や内装と違って住宅性能は目に見えませんから、事前にしっかりと決めた上で工事依頼する必要があります。
住宅性能 | 性能等級 | オススメ | |
---|---|---|---|
・耐震性能 | 1<2<3 | 等級2以上推奨。等級を取得しない場合は、ツーバイ工法または制震ダンパーを取り入れる | |
・気密性能 | 等級なし | 等級が存在しないため、丁寧な気密施工してもらい、C値を計測できるなら1.0以下。こだわりたいなら0.7以下。 | |
・断熱等級 | 寒冷地以外 | 1<2<3<4 <ZHE<HEAT20-G1<ZHE+<HEAT20-G2<EAT20-G3 | 等級4以上、等級を取得しない場合は、UA値0.8以下 |
寒冷地 | 等級4以上、等級を取得しない場合は、UA値0.6以下 | ||
・省エネ性能 | 断熱等級 | 同上 | 断熱等級4、一次エネルギー消費量等級4以上なら税金・金利優遇対象に |
一次エネルギー消費量等級 | 1<2<3<4<5 | ||
・窓仕様 | 寒冷地以外 | 等級なし | アルミ樹脂サッシLow-Eペア(アルゴン)以上 |
寒冷地 | オール樹脂サッシLow-Eトリプル(アルゴン)以上 |
以上が主に重視すべき住宅性能になります。
サクッと書きましたが、住宅性能はとても重要です。
度々になりますが住宅性能の悪い家を建ててしまうと後悔することが沢山あります。
大きな地震に対して強くない家、、室内温度が夏は暑く冬はとても寒い、、冷暖房効率が悪く光熱費が高い。。
目に見えない部分だからといって住宅性能に関する予算を削減しない方がよろしいでしょう。
一応、当サイトのオススメとして見解も書いておきましたのでご参考になさって下さい。
工事費は高額にならずに、一般的な新築戸建て住宅よりも1ランク良い性能としてオススメしています。
間取りのこだわり条件を決めよう
間取りは十人十色の理想があり、正解または不正解がありません。
実際に家を建て、入居して初めて「採用して良かった」「採用して失敗した」と感じる間取りもあれば、「採用せずに後悔している」と感じてしまう間取りもあります。
例えば、一戸建ての間取りは「平屋3LDK」や「2階建て4LDK」など階数と居室数+アルファベットで種類分けされますが、間取りを決める際には1階に水回りをまとめた方が生活・家事動線が楽ですし、中庭やスキップフロアを作りたければ、当然間取りもガラッと変更しますから、2階建て3LDKとだけ決めるのではなく事前にある程度の間取り条件(採用したい間取りのこだわりポイント)を決めておくのが良いです。先にこだわりたい間取りの条件を決めておけば、同じ条件下で複数社のお見積りが取れます。
ここでは人気のある、こだわり間取り設計のメリットとデメリットを簡単にご紹介しておきます。
こだわりの間取りポイント | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
・収納関係 | クローゼット多め | 全体的に収納が多ければ、居室内に物が散らからず、スッキリとした印象に | 収納を多く作れば、居室の空間が縮小されます |
シューズクローク (玄関横収納) | 玄関スッキリ。傘や趣味用具や自転車、おもちゃ等も隠せる | 玄関とホールが小さくなってしまいがち | |
ウォークインクローゼット | 最近は家族で使うファミリークロークも流行り。お風呂や家事動線の近くにあると便利 | 居室内にクローゼットが多く作れているなら不要かも | |
パントリー (納戸) | キッチンに隣接すると便利。日用品や飲食品の備蓄、掃除用具などを大量収納 | リビングダイニングキッチンが狭くなってしまう | |
・生活動線 | 家事動線 (洗濯・料理・買出し) | 脱衣所→洗濯干し場・家の出入り口→キッチンを同じ階に配置し、さらにパントリーとファミリークロークも併設すれば負担軽減 | なし |
来客動線 | 玄関から来客者をスムーズにリビングへ誘導できる | トイレや脱衣所、お風呂を動線と隣接できない | |
回遊動線 | どこへ行くにも短距離に | 廊下が多くなるため、他が狭くなるかも | |
・リビング関係 | 広いリビング | 家族の憩いの場、または来客者の応接の場となりますから、広い間取りが取れるなら20帖あると良い | 特になし。広く取れない場合、家族それぞれが各自の部屋に籠りがちに |
大開口 | 庭・ルーフバルコニー・ウッドデッキなどへ出られる大きな掃出し窓。景観が良ければ尚素敵。見た目もリッチ。 | 窓が大きい分、断熱・遮熱性能の高い窓を入れないと、温熱環境に大きなマイナス影響を与える | |
スタディスペース (パソコン・お勉強用) | お子様が小学生の場合は家事をしながら見守ることが出来ます。その他の用途にも | リビングが狭くなってしまいがちなので工夫するか、ダイニングテーブルで代用しても | |
ダウンフロア | リビングの一部床を一段二段と下げることで、広く余裕感が出る | 平面でない分、追加施工費が割高。お子様が小さい間は段差に注意 | |
天井高 | リビング空間が大きくなり、凝った照明器具や大きな窓、高さのあるカーテンが映える | 建築基準法には立地によって高さ制限があるため、上下階の天井が低くなるかも | |
吹き抜け | 上階に居室を作らず、天井高にこだわった最たる演出 | 暖房効率が大きく下がる。吹き抜けを作る場合は高気密高断熱かつ天井にシーリングファン必須 | |
・スキップフロア | 上階に上がる踊り場をちょっとした空間にできお洒落 | 本来下階に使うことのできた空間を収納に回さなければいけない | |
・ロフト | 居室+αな空間を作れてお得感。収納としての活用も | 夏は暑いので光熱費がかかる。昇降が面倒になったり飽きるかも | |
・ルーフバルコニー | 第二のリビングとしてや、庭を十分取れない場合の活用方法は子供用プールやBBQなど多岐に渡る | 庭や屋上、ウッドデッキがあるなら不要。防水維持費がかかる。 | |
・中庭 | コの字、ロの字型の家ならプライベートな庭を作れる。採光が取れるので家内が明るい | 外壁面積が大きくなるため、維持管理コストが上がる。中庭を作るなら必然的に窓が多くなりがちなので断熱性能が落ちる |
代表的な選択肢はこんなところでしょう。
上記のような少しこだわった間取りを採用したい場合、事前にしっかりとご家族間で決めて、工務店やハウスメーカーにハッキリと「設計前」に伝える必要があります。設計中や設計後に「やっぱり間取りを変更したい」とお願いする場合は、追加設計料金がかかってしまうことも有ります。また、そもそも知識の無い状態でモデルハウスに行って言われるがまま契約を進めてしまうと、建てた後に「そもそも、こんなにお洒落で便利な間取りの作り方があったなんて知らなかった・・」と嘆いてしまう原因にもなります。事前に採用したい間取りの条件を決めておく必要があること、覚えておいて下さい。
以下に、こだわりの間取りを採用したお家のイメージ写真を掲載します。
あなたは何を取り入れたい?
こだわりの間取り実例
採用したい間取りの条件は、施主であるあなたが事前に決めてハッキリと意思表示(注文)しないと、良くも悪くも「特徴の無いシンプルな家」になってしまいます。
もちろんシンプルな家が悪いとは書きませんが、折角マイホーム建築をするのですから様々な選択肢の中から、あなたのご家族が採用したいことを決めて、より理想的な空間や間取りをプランニングするようにしましょう。
こだわりの設備条件を決めよう
次は設備に関しても触れておきます。
設備とはいったいどのようなものがあるでしょうか。
設備は工務店と提携・仕入れをしているいくつかの設備メーカーの商品ラインナップの中から選択していくことがほとんどです。
商品ラインナップには、国内の有名な住宅設備メーカーがズラリと名を連ね、よく見るものから価格を抑えた廉価版、ラグジュアリーな高級商品まで沢山の設備商品が御座います。
ただし、自由設計の注文住宅では、設備は「施主支給」という形で「A社の●●を取り付けて」という指定も有りです。提案された商品ラインナップの中から選択せずに、あなたが設備を購入し搬入されたものを取り付けてもらうという方法です。施主支給は、お断りされることもありますので、こだわりたい設備がある場合は、予め施主支給が可能か工務店に確認しておくと良いでしょう。
設備はアレもコレもと施主支給をしていると、運送費や施工費で予算を圧迫しかねません。
設備に関しても予め厳選して、いくつかのこだわり設備だけを取り入れる程度に抑えると良いでしょう。
例えば、奥様に喜んでもらえるようにキッチンだけはドイツ製の高級アイランドキッチンを入れて、その代わりトイレやお風呂は普通のものにしておくなどです。
設備 | 国内既製品メーカー | こだわり・海外メーカー |
---|---|---|
システムキッチン | ・LIXIL ・Panasonic ・クリナップ ・トクラス ・タカラスタンダード | ・グラフテクト ・ポーゲンポール ・kitchenhouse ・TOYO KITCHEN ・CUCINA ・amstyle ・SieMatic ・Valcuvine ・Dada |
システムバス | ・TOTO ・LIXIL ・Panasonic ・クリナップ | ・blisspa japan(jaxson) ・和合商事 ・志水木材(木風呂) ・神崎屋 |
トイレ | ・LIXIL ・TOTO ・Panasonic ・Inax ・タカラスタンダード | ・GROHE ・KOHLER |
全館空調 | 全館空調は床下や天井に吸気口や排気口等の通気システムを設計段階で行うため、その他の設備よりもまず先に採用するかどうか決める必要があります。全館空調が採用できるのは、大手ハウスメーカーとその下請け工務店のみで施工可能なように思われがちですが、実は事前に全館空調機器を取扱う企業に依頼することで、全国の地場工務店でも採用が可能です。※詳しくは各工務店へ要確認 ZHEビルダー認定の工務店の場合は、全館空調の設備を採用可能(独自の全館空調システム含む)な場合がほどんどです。 ・(株)DENSO-全館空調PARADIA- ・(株)三菱電機-エアリゾート- ・(株)ヒノキヤグループ-Z空調- | |
床暖房 | 床下暖房も設計に入る前に採用可否を決めておきましょう。 ひと昔前は施工できない工務店も多かったですが、最近は主流となってきましたので、どちらの工務店でも採用可能な場合が多い。第三者の床暖房施工業者が入ることも有ります。床暖房設備には、電気式と温水式の2種類があり、各特徴は以下の通りです。 ・電気式:導入コストが安く、光熱費は高い。立ち上がりが早く冷めやすい。 ・温水式:導入コストが高く、光熱費は安い。立ち上がりが遅く冷めにくい。 | |
コンセント・テレビ端子・LAN・Wifi | 入居してから困ったり、追加工事を行うことの多い電源設備。 どの部屋でどんな生活を送るか具体的にイメージしておきましょう。コンセントやテレビ端子はリビングと寝室には大体付いていますが、今やインターネット環境も一考しておくこと。特に延べ床面積が大きなお家の場合は、Wifiの電波を拾えなくて困ります。モデム本体を置く場所と、有線が必要な書斎やデスクにはLANケーブルの差込みコンセントを指示しましょう。指示することで煩わしいLANケーブルを分配して壁内敷設しておいてくれます。これをやっておかないと、2階まで階段にLANケーブルを引いたり、壁内工事を行わなくてはなりません。 壁内の追加工事は、壁内の断熱材や気密シートを取り外したり、ずらしたり、穴を空けたりしますからオススメしません。配管を通した上で断熱・気密施工してもらいましょう。 | |
その他の設備 | ・スマートキー ・宅配ボックス ・センサーライト ・ビルトイン浄水器 ・ビルトイン食洗器 ・ディスポーザー ・浴室乾燥機(浴室暖房/ミストサウナ) ・浴室テレビ(wifi機能付きでさらに充実) ・洗面台 ・シーリングファン ・各種モニター(給湯モニター・インターフォンモニター・HEMSモニターなど) ・水道(庭・バルコニー・屋上など) ・各種シャッター(電動シャッターの場合は壁内配線が好ましい) |
一般的な新築に取付される国内既製品メーカーと、
国内外を問わずにこだわりの設備を提供するメーカーをご紹介させていただきました。
国内既製品メーカーと一口で言っても、そのラインナップはピンからキリまで御座います。
日本の戸建て住宅にマッチする設備を大量生産・販売していますから、施工業者としても取付実績が多数あり、見たことも取付たこともない海外製のものよりも施工ミスが発生する可能性を減らすことができます。
とはいえキッチンやお風呂はこだわりたい方も多く、お気に入りの設備を取付けておくと、その家の個性的なアクセントとなり、また毎日使うモノですから、マイホームに対する満足感もグッと高まる要素となります。よくご家族間で検討しておくとと良いでしょう。
どの設備をグレードアップする?
こだわり設備の実例
設備は大小様々なものが御座います。
どのような設備があり、どのような機能や見た目なのか、知らなければ知らないままでよくある普通の設備を選ぶことになります。
こだわりの間取りも同じくですが、特にこだわらないのであれば、それは注文住宅で建てなくとも建売住宅や分譲住宅で何ら問題ないといっても過言ではなく、折角注文住宅を建てるのでしたら、設備に関しても少しだけこだわってみるのがよろしいかと思料いたします。
こだわりの装飾を決めよう
家作りの大部分は間取りと設備によって形成されるものですが、ドアや壁紙など所々の装飾にもアクセントを加えてあげると住宅は一気に個性とお洒落度が増します。
ただし、装飾はデザイン、お色に一定の統一感を持たせること。
統一感のないチグハグなお色やデザインを多く取り入れてしまうと、まとまりのないガチャガチャした印象のお家になってしまいますので注意が必要です。
装飾センスを磨いたり、アイデアを生むオススメ方法は、InstagramやPinterestで画像検索をして、プロのコーディネーターさんや、新築オーナーさんが採用した内装、他にも色々なスタイルのテクニックが載っていますので、内装やインテリアのお手本にすると良いかもしれません。
では、こだわりの装飾とは一体どのようなものがあるのか見ていきましょう。
装飾部分 | 種類 | 解説 |
---|---|---|
外壁 | ・鉄筋コンクリート(RC造) ・ALCコンクリート ・タイル貼り ・各種サイディング ・塗り壁 | 外観の大部分を占める外壁。外壁材はほとんどの場合、サンプルから選ぶ形になりますが、外壁も指定することが出来る場合もあります。例えば、高級ハウスメーカーで知られる「へーベルハウス」さんのALCコンクリート(通称:へーベル板)は、全国の工務店でも施工が出来ます。 また、外壁がサイディングやタイルではない塗り壁(モルタル・漆喰・土壁・ジョリパット等)の場合、手触りや質感に富み模様付けなどを行う施主さんも多く、世界に一つだけの見た目を演出することもできます。尚、メンテナンス頻度の観点から、継ぎ目の少ない外壁材を選択すると、メンテナンスコストを削減することが出来ます。「step1 予算の決め方」ページの住宅修繕についてでも書いた通り、修繕費用で一番高額になるのが外壁。イニシャルコストとランニングコストと好みの観点からバランスの良いものを選択して下さい。 |
床材 | ・フローリング (無垢材/複合/化粧シート) ・カーペット/クッションフロア ・畳 | 床材は実に様々な見た目、質感のものがあります。 例えば、国産無垢材と言えば天下の「住友林業」さんが頭に浮かびますが、確かに無垢のフローリングは木の魅力が全面に引き出され、無垢にしかない木の温まりや安らぎを感じることが出来ます。これは一度見てしまうと、他の床材がチープに見えてしまう程素晴らしいものです。当然ながら、家中全体に丸太から切出した12mm~20mmの天然無垢材を使用しますから…価格はベラボウに高くなることは容易に想像できます。 無垢材はコスト面から断念する方も多く、無垢材の質感や香りを残すように挽き板(表面2~3mmだけ)を合板に張り付けた複合フローリングもオススメです。 合板に化粧シート(プラスチック)を張り付けた床材もあります。化粧シートは木目を印刷したものはもちろん、大理石風の印刷をしたものや鏡面仕上げ、ヴィンテージ仕上げにしたものなど最近では様々なバリエーションが登場しています。 |
ドア仕様 | ・素材選び ・ハイドア仕様 ・取手選び | ドアも床材と同じく様々な素材のドアがあります。 通常は木目を選ぶ方が多いですが、化粧シート仕上げにして見た目の重厚感を出したり、通常のドアよりも背が高く天井まで続くハイドア仕様を採用することでドアと天井までの下り壁を作らない(スッキリ見える)ことで空間を美しく見せることも可能。取手に関しても、選ぼうと思えば世の中には数千種類が存在していることでしょう。 |
壁紙や塗り壁 | ・アクセントクロス ・エコカラット ・磁石壁 ・塗り壁(漆喰/珪藻土) | 建物内の壁紙は通常ホワイトベースを選択する方がほどんど。白色は空間を広く感じさせるカラーです。ただ、壁はアクセントクロスで空間を引き締めたり、エコカラットで調湿機能を加えたり、マグネットが付けられる磁石壁にしたりと間取りや設備と同様に色々なものの中から選択することが出来ます。塗り壁にあたる漆喰塗りや珪藻土塗りでは、ローラー・スポンジ・コテ・引きずりなど塗り方で様々な風合いを演出でき、白ベースならヨーロッパ調の雰囲気やお洒落なカフェ風に、少し引きずりやスポンジを加えてヴィンテージ加工を施したり、扇形の模様で高級感のある和室をデザインしたり、色々楽しめます。 |
軒天 | ・軒裏 ・上げ裏 ・軒裏天井 とも言う | 軒天とは建物の外壁より外側につき出している屋根の裏側部分のこと。最近は四角いキューブ型のお家が流行っていますが、四角いお家は当然屋根が外壁より外側へつき出していないため、雨・風・汚れと外壁への直射日光によって外壁の劣化は早まります。屋根は雨や汚れを雨どいを伝って下に降ろす役割と直射日光から家全体を守っています。ですから、実は屋根はあった方が良いです。その軒天部分を無垢材や複合板を貼ったり、ダウンライトを埋め込みしたり、お洒落に装飾することが流行っています。 |
棚 | ・創作棚 ・壁面収納 ・デッドスペースの活用 | 収納にも似ていますが、棚もオーダーしなければ既製品を購入して搬入・取付を行うしかありません。一方で、オーダーしておくと自分の思い通りの棚を創作してもらえることでしょう。例えば、階段下スペースの活用や子供部屋の本棚、壁一面の本棚や仕切りとしての本棚など…お家の一部が図書館のようでとても素敵になります。 |
カーテンレール | ・天井付けレール ・交又レール ・カーブレール | カーテンレールの取付は、壁や天井に予め仕込んでおいた下地(石膏ボード奥の木材)にビス打ちして固定します。どこにでも自由に取付けられる訳ではありません。 一般的なカーテンレールとカーテンを付けるのでしたら特にオーダーしなくてもかまわないですが、天井付け・交叉レール・カーブレールを付けたい場合は、付けたい場所に下地を入れておいてもらう必要があります。カーテンは高さが出せれば風でのなびき方も変わり、よりリッチに見えます。グラデーションや柄物のカーテンも高さがあることで一層映えますし、是非一考しておきましょう。 |
埋め込み式照明 | ・ダウンライト ・ブラケット ・フットライト ・コーブ照明 ・コーニス照明 | 照明での演出はお部屋の雰囲気を高められるのは言わずもがな。 ひと昔前と違い、昨今の新築住宅では埋め込み式照明が一般的になってきました。配線も天井裏や壁内を通しているので空間がスッキリします。ダウンライトは上(天井)から、ブラケットは横(壁)から、フットライトは床や壁から照らしてくれます。玄関ホールのダウンライトやフットライトはセンサーライトにすると感動できます。 また、壁面や天井から優しく照らす間接照明のコープ照明・コーニス照明を採用するとお部屋の雰囲気が一層アップします。埋め込み式照明は設計時に対応するものですから、照明でおしゃれをしたい方は事前の条件決め必須の項目になります。 |
お家の外観・内装に係る装飾は、その家のデザインや個性を引き上げる大事な要素です。
一方で、ご家族各々が統一感のない装飾を希望してしまうと、チグハグな不揃いのデザインに仕上がってしまいますから、沢山の実例写真を見てイメージを膨らませると共に、ご家族間で納得できるある程度統一されたコンセプトにて装飾を取り入れてみて下さい。
どんな飾りでおしゃれにする?
こだわりの装飾実例
細かい装飾箇所はまだまだ沢山ありますが、取り急ぎはこの程度にしておきます。
再三になりますが、間取り、設備、装飾は採用したい「理想的なイメージ」をハッキリと設計者に伝える必要があります。
設計者に伝えるということは、事前にある程度決めておかなくては採用できませんね。
親切な担当者であれば、多少はご提案いただけると思いますが、施主であるあなた自身が事前に「どんな間取りや設備、装飾方法があるのか」知見を持っておくと、各所にこだわりの見えるあなたとご家族にとっての理想の家を具現化できるようになります。
こだわりのエクステリア
続いてエクステリアについても見ていきましょう。
エクステリアとはお家の外側の空間全般のことを指します。建物内の空間デザインや飾付のことをインテリアと呼び、建物外の空間や飾付をエクステリアと呼ぶといったところです。
重要度を低くしていることに関して解説すると、エクステリアまでこだわってアレコレ採用していると、ほとんどのご家庭で予算オーバーしてしまうケースが多いため、当サイトでは「後回しでも良い」という考えです。
後回しとは、家が建ち実際に住み始めてからということです。
建築時は最低限のエクステリアだけに抑えておき、その分の予算を「住宅性能・間取り・設備・装飾」に回してランニングコストを抑え、引っ越しが一段落して生活を始め、家計的にも余裕のある時に改めて必要なものを追加工事してもらう方法をオススメしています。
エクステリアは住宅性能や間取りと違い、建築後の工事が難しいものでは御座いません。
外構工事個所 | 必要性 | 解説 |
---|---|---|
門扉・門柱・郵便受け | 必要に応じ | 当初は無いご家庭も多いですが、訪問者を一度インターフォンカメラで確認してから応対したい場合は必要になります。表札や郵便受けを付ければ、無用に敷地内へ入られることも有りません。 |
境界フェンス | 必要に応じ | 境界フェンスの必要性は立地や治安によります。 狭小地でコンクリートブロックなどで塀を作り囲ってしまうと、窮屈に感じてしまうでしょう。ご近所さんと仲が良ければ不要かもしれません。一方で接道(人通りが多い)や隣家とのプライバシーを確保したい場合は必要。あまり塀を高くしたり、視界を遮り過ぎたりすると、防犯上かえって良くありませんのでご注意。 |
玄関アプローチ | 必要に応じ | 門扉や接道から玄関までの距離がある場合は、その通り道を装飾することを玄関アプローチと言い、趣味嗜好の範疇ですから当初から必要かどうかは施主次第。 |
照明関係 | 必要に応じ | 玄関アプローチやシンボルツリーを照らす照明。電源コードが露出していると格好悪いため埋め込み照明など地中を通す場合は配管が必要。後回しでも良いですが、玄関までの距離がある場合は一考しておきましょう。 |
テラス・デッキ | 後回しでも | 敷地が広く確保できている場合は検討してみましょう。洗濯物を干したり、子供の遊び場を確保できたり、第二のリビングとして寛ぎの空間にしたり、多目的な使い道があります。尚、虫が多く発生する地域での使用は限定的になるかも… |
ガレージ・カーポート | 後回しでも | お車を大事にされている方や雨に濡れたくない方は付けたい屋根付き駐車場。柱と屋根だけで出来ているカーポートに固定資産税はかかりませんが、3方向以上が壁で囲われている場合は固定資産税がかかります。建蔽率にも含まれますから、建物面積を小さくしなければならないかもしれないことを踏まえた上で検討しましょう。 |
植栽 | 後回しでも | 敷地が広ければ植木やガーデニングなどを検討したいところ。首都圏など敷地が十分確保できなければ我慢。庭付き一戸建ては地方の特権だと思っておきましょう。 |
ルーバー | 後回しでも | ルーバーとは、羽板(細長い板)を隙間をあけて平行に並べたものの総称。横並びのルーバーと縦並びのルーバーがあり、目隠し・採光・日除け・通風の4つの機能があります。シャッターを入れない替わりに窓枠に採用したり、フェンスとしてやバルコニーの目隠し&採光目的で取り入れられます。エクステリアに活用する方も多くデザイン性の高い商品も増えています。 |
エクステリアでは最低限必要なものを当初は優先しましょう。
もし必要と感じる外構があれば都度お願いをする形が、イニシャルコストを抑えるポイントになってきます。
外観だってこだわりたい?
エクステリアの実例
外構部分に関しては予算の使いどころとしては左程重要ではないと書いたものの、やはり新築一戸建てですから外観の見栄えも気にしてしまうのが心情。
本当に必要かどうかイメージできずに追加工事可能なものについては後回しで、是非採用したいと思える事項(条件)は書き出しておきましょう。
絶対的な前提条件
最後に重要度の高い絶対的な前提条件について書いておきます。
絶対的な前提条件とは、ご家庭ごとに求めるものが大きく異なり、そのご家庭にとって必要不可欠な条件のこと。
例えば、ご両親と一緒に住む場合は「二世帯住宅」が絶対条件になりますし、映画鑑賞が趣味なご家庭やお仕事が音楽関係の方は「防音室」が絶対条件になります。
一般的には不要であっても、必要なご家庭には新築するにあたっては前提条件となります。
早速どんなものが該当するのか見ていきましょう。
プール付き憧れのプール付き住宅ですが、初期費用と維持費やメンテナンス費が非常に高額。予算に相当余裕がなければ諦めましょう。プールの施工も専門業者が請負う形が一般的。ビルドインガレージ
インナーガレージ
ガレージハウス
とも言う建物内に組み込んだ駐車スペースのこと。車が好きで大切に保管したい方や自ら整備などを行いたい方に人気。ガレージ面積を建物総面積の5分の1以下に抑えることが出来れば、車庫扱いとなり延べ床面積には含まれませんから固定資産税はかからない。ただし車庫を小さくすると車種を選ぶ場合も。必然的に1階の間取りが縮小されるため、老後は階段の昇降が大変地下室・半地下室延べ床面積3分の1以下に抑えることが出来れば、延べ床面積に含まれない地下室。その用途は様々で、地下の利点である遮音性を活かした防音室やビルトインガレージ、温度変化がないため貯蔵庫や、地中の耐震性を活かしたシェルターなど。建築費用はかなり高額になります。薪ストーブ・暖炉石油系燃料や電気はあまり使いたくなかったり、昔ながらの暖炉による雰囲気が好きな方から一定の要望がある。炎の暖かさとゆらめきによるリラックス効果がメリット。掃除が大変な点はデメリット。バーコーナーコロナ渦において需要が増えている自宅酒場。まるでスターバックスのようなコーヒー好きが興じてカフェ風バーを創作依頼する人も。ビンテージ加工・インダストリアル新築だからこそシンプルなモダン・モード・モノトーンにしがちなところ、逆をゆく新築ながら床材やドア等にビンテージ加工を施したり、塗り壁を敢て乱雑な塗り方をして塗装が剥げてきたような質感のある家を作る人も。また最近話題のインダストリアル仕上げはビンテージ感に加えて、金属・木材・コンクリートの無骨な工業感を加えたもの。和風・海外風最近はハウスメーカーや工務店も商品化している「●●風」や「●●テイスト」。アメリカは西海岸をイメージしたカリフォルニア風をはじめ、ヨーロピアンテイスト、アンティーク調、北欧風、プロヴァンス(地中海やスペイン)風、インダストリアル風など、様々な●●風が登場。装飾がある程度統一されているため、チグハグなデザインにならない
前提条件 | 解説 |
---|---|
二世帯住宅 | ご両親と今現在暮らしている、あるいは建て替え・新築する際はご両親と一緒に住むことが予定されている場合は二世帯住宅を検討することでしょう。二世帯住宅の建築実績が多い工務店もあれば、建築経験のない工務店もあるでしょう。玄関からリビング・キッチン・お風呂やトイレ・寝室までを完全に分けて作るタイプと、空間や設備のほとんどを共有して寝室のみ1階と2階で分けて作る2つのタイプが主流。 |
店舗付き住宅 | 1階は店舗として貸出したり、自身が飲食店を開店したり、事業主の方は事務所として使用したり。はたまた奥様がネイルサロンや教室を開いたり。事業用占有面積が延べ床面積の10分の1以下なら減価償却費を経費計上でき、住宅ローン控除も適用範囲内になります。 |
賃貸併用住宅 | 賃貸併用住宅とは、1棟の建物内に自宅部分と賃貸部分が存在する住宅。住宅ローンは不動産収入(家賃)でお支払いすることが可能ですが、賃貸部分は不動産投資用ローン(金利が高い)を組む必要がある。 |
防音室やシアタールーム | 映画・音楽鑑賞のみならず、作曲家や流行りのyoutube撮影や動画編集、ダンス練習やカラオケまで。工務店単体では施工が難しいため、専門業者に外注することが殆どです。こちらは必ず設計前段階で決めておくこと。工務店と専門業者でタッグを組んで作り上げることになります。 |
一概に家を建てると言っても、1つ1つのご家庭にとって必要なもの、採用したいこと、理想と思うことが異なり、その思惑に沿って沢山の種類の建材や建具・設備に素材を選んでいくことになります。
新築するなら
絶対条件になる建築実例
そこに居住するご家庭の様々な事情によっては絶対的な前提条件になりえることをはじめ、家を建てるなら●●を絶対に組入れる、といった絶対的な理想条件などを書き出してみました。
まとめ
一生に一度の新築一戸建て住宅を建てるのですから、あなたのご家庭の理想を現実にして欲しい。
そして、その理想を叶えるためには、予め条件(住宅性能・間取り・設備・装飾・前提条件など)を決めておかなくてはなりません。
このページで伝えたいことは、
本当に住宅性能・間取りは多種多様な設計、建材があり、
設備取付や装飾施工や建具も、国内外の商品を合わせれば、膨大なリストがあります。
安価に大量生産されたものから、一般的な既製品、こだわりディティールのモノや、オーダーメイドの創作品、豪邸に似合う高級商品まで…。
その中からあなたのご家庭が採用したい仕様、採用したいモノを自由に選べるということ。
選べるものはどんなモノががあり、どんな機能があり、価格はいくらなのか、実際に取付できるのかという下調べが必要。
もちろん自分で調べずに工務店任せでも家は建ちますが…
(提案された中から全て選択していたら、変哲もない家が出来上がった)
(ドアや壁、もう少しこうしたかった、ああしたかった‥)
という自責の念が後から出てきてしまいます。
工務店やハウスメーカーの中には、注文住宅にもかかわらず「標準仕様の中から選んでほしい」という効率を重視する会社もあれば、「施主様が自由にデザインにこだわって欲しい」「理想に近づけるための提案をいくつも考えよう」と、積極的に協力してくれる会社もあります。
工務店やハウスメーカーは、仕様や間取りについては標準仕様(追加料金がかからない)でいくつかの候補を出してくれますし、グレードアップ(有料の追加オプション)も候補がある場合がほとんどです。
しかし、設備や装飾品は一般的な既製品しか提案してきません。キッチンや食洗器などは海外製を希望する人も多くデザインや機能が大分異なりますし、好みは十人十色ですから、そこまで営業担当や設計者も選んでられません。「コレを採用したい!」というものがあれば、どんどんメモしておいて、相手に伝えなければ絵にかいた餅。
中には、施主支給やこだわりたい部分を受け入れてくれない工務店やハウスメーカーも多数御座います。
注文住宅では、建材や建具や設備など自由に指定することができ、これを「設計の自由度」と呼び、みんなの工務店リサーチでは全ての工務店詳細ページに設計の自由度という5段階評価のパラメーターを付けさせていただいています。そちらも是非参考になさってみてください。
条件は決めるだけではダメ、
具体的にどう伝えるかも重要
家づくりは「言った言わない」から発生するトラブルが頻発するものです。
「コレを採用する!」と条件決めをしたら、その条件がしっかりと設計者に伝わるよう、施主側も協力することが理想の家を作る鉄則です。
では、どうしたら設計者に条件をちゃんと伝えられるかというと、
電話や言葉で「こんな感じー、あんな感じー」と伝えても、相手の受取り方はそれぞれバラつきが生まれるので、ちゃんと参考画像も用意して「資料のコピーを渡す」か「メールに添付」すること。または、資料をお打ち合わせの際に、担当者のスマホで撮影してもらうなど。
言った言わないのトラブルが発生してしまった際も、メールならば証拠になりますし、要件を伝える文章と参考画像で「ああ、なるほど」としっかりと相手にも伝わります。伝えたものを反映した平面図や立面図、完成イメージがわかる3DCADデータを確認して、自分の理想と違えば、更にメールにて違う箇所を細かく参考画像と共に説明するようにして下さい。
この辺りの対応で、あなたは「この工務店は理想を現実に出来そうにない」と気付けるはずです。
逆を言えば、「真摯に対応してくれる協力的な工務店」を見つけられるはずです。
だからこそ、条件決めは必ずモデルハウスを観に行く前に、ある程度行なっておいて下さいとお願いしています。
これが決まっていないでモデルハウスに行ってしまうと、、
担当の営業さんから適当な間取りプラン(何もかも標準仕様)を2パターン多くて3パターン見せられて、どれにするか迫ってくるようになります。
そもそも、どんな条件で工務店を選ぶか決まっていない人は、大体この3パターンの中から特徴もこだわりもない家を建ててしまいがちですが、このページの内容と、選べる項目を頭にインプットしたあなたは違うはずです。
例えば、このような要望を相手に伝えることができるでしょう。
耐震・断熱・気密性能にはこだわりたい。具体的な数値は●●でお願いします。
一階には●●と●●を併設した回遊動線の間取りで設計してほしい
窓は●社の●●を入れられますか?
景観が良いので、2階には10帖程のルーフバルコニーを作って下さい
床材は●社のウォールナット材を入れられますか?
キッチンは海外製になりますが、●社のアイランド型を施工してほしい
こういう注文が出来る施主こそが、大満足の家を建てられます。
こういう注文を全て行った上で、ほとんどの条件を「大丈夫です、施工できます」と言ってくれる、理想を現実にできる工務店各社から相見積もりを取って下さい。
最初は、建築予定エリアに対応した工務店のカタログをまとめて取寄せしていたとしても、理想の条件を叶えられる工務店は最終的に2.3社に落ち着いてきます。ここからは積極的に工務店の取捨選択していきましょう。
コスパに優れ、理想の家を建ててくれる工務店を見抜けるかは、
あなたの努力次第。
もしあなたが何の知識も条件もなく、たまたま見た目が良いかなと思って初めて見学に行ったのがA社だった場合、営業マンの巧みな宣伝文句によって「見た目もコスパも良いじゃーん」などと言ってA社で契約してしまうことでしょう。
予算に関するページでも触れましたが、家を建てる人の約6割がこの方法でお家を建てています。
そして後からブログやtwitterに不満や愚痴を綴っています。
しかし、家を建てる前にちゃんと住宅についてお勉強なさった方は、家に求めるスペックと条件が固まり、具体的な注文が行えるようになります。
伝えたいこと、わかりますか?
予算をしっかり決め、
カタログ請求して各社の住宅性能と特徴を比較、
理想のこだわり条件を決めて、工務店を厳選した上でモデルハウス見学。
こちらの希望条件を採用できる数社に相見積もりした人だけ
最も理想的で最もコスパに優れた工務店で建てられます。
もし、より良い家を、よりお得に手に入れたいと願うのならば、是非この手順を進めてみて下さい。
繰り返しになりますが、この手順で家づくりを進めていただければ、後悔に悩まされることはないでしょう。
理想の家の条件決めについては
以上になります。
住宅に関する知見が高まってきたら、次のページ「お気に入り工務店のモデルハウス見学」についてに移りましょう。
再三になりますが、モデルハウス見学は、ここまでの手順をすべて行った上で行くのが上策です。
予算上限・工務店厳選(住宅性能と特徴の比較)・理想の家の条件設定について、まだインプットできていない方は、是非そちらを先に学んでみて下さい。
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